こんにちは。いおりです。
育休に入って1年が経ちました。1年前からハマってみている番組がありまして、、、
AbemaTVでやっている番組で、愛のハイエナという番組があります。
そのなかの「山本裕典、ホストになる」という企画がめちゃくちゃ面白いんです!!
ただのエンタメと思いきや、観ていると「これ、日本の社会構造そのものじゃない?」とハッとさせられました。
今日はその気付きの話をしたいと思います。
番組のあらすじ
企画の最初(第1弾)では、俳優の山本裕典さんがホストとしてゼロから挑戦し、仲間と切磋琢磨しながら成長していく姿が描かれていました。
そして現在の第4弾のテーマは「売れなくなった店の再生」。
経営不振でつぶれた「MIST」という店を引き継ぎ、新しい店「シヴァ」を再生させようと、山本裕典プロデューサーと軍神が奮闘する物語です。
MISTの構造は日本社会そのもの
その元MISTのホストたちは、高校で例えるならいわゆる不良高校
新人が入ってくると、厳しい指導でどんどん新人が辞めていく
辞めていく人間は遅かれ早かれやめていくんだ、とホストたちは切り捨てる
売れっ子のリーダー格のホストたちが、自分のやりたいような仕事スタイルを貫いている
この構造、お店の中とはいえ、日本全体の構造と重なっていませんか?
私はこの番組を観ていてすごく感じました。
日本との共通点
「「「お金持ちが偉いという価値観」」」
「お金持ちが偉い=お金のない人間は偉くない」
「お金のない人間は努力をしないから自業自得」
「お金を持っている人間が権力を持つ」
一見もっともらしいですが、これは実は「お金持ちにとって都合のいい思想」です。
そのため、日本ではメディアや教育もグルになってこの思想を浸透させてきました。
この価値観を信じ込ませることで、「お金を持たない人」を自発的に従わせることができるからです。
MIST側の主張
このMISTという組織の中でも、売れっ子ホストが新人に対して、まくしたてるように厳しい指導をする場面がありました。
それを問い詰めた山本裕典サイドの人間に対して
「それくらいで辞めていくなら、遅かれ早かれホスト辞める。自分たちは厳しいとも思ってない」
「新人は売上を上げられないから、そのような厳しい態度をとられても当然。」
と主張していました。
売上を上げられないから価値のない人間ということでしょう。
軍神が突きつけた「NO」
そして、このような考え方が浸透したMISTのホストたちに対して、軍神ははっきりとNOを突き付けます。
「今の時代、社会ではその考え方は通用しない。社会に通用するホストにならないといけない。変わらないといけない。」
「ホスト自らが幸せになり、姫(客)にも幸せになってもらう。これが理想」
「怒鳴るのは、感情をそのまま相手に発散しているだけ。相手のためになっていない。相手を想うなら、相手目線に立って、感情を抑えて言語化して改めてもらうように言わないといけない」
「新人たちは売り上げがないから価値がない、は違う。あなたたちは、無用に新人を怖がらせ、上司が怖いからという理由で辞めていく人間を無駄に増やしている。ホストという仕事と向き合った結果辞めるのではなく、上司が怖いからという理由で辞めるのは、一度覚悟を持って入ってきた新人に対して失礼」
つまり、「人を育てる姿勢がなければ店も社会も続かない」ということです。
日本への問いかけ
この2つの考え方の主張が対立しているさまは、日本の問題を可視化していると思いました。
この考え方、あなたの所属する会社でもこんな人間はいませんか?
そして、日本政府もきっと同じような考え方なのでしょう。
心当たり、ありませんか?
会社でも、即戦力でない新人を切り捨てる風潮。
政治でも、数字(経済成長)を最優先にし、人の暮らしを後回しにする姿勢。
私たちの社会にも「売上を出せない人は価値がない」という空気が蔓延していませんか?
あなたはどう思いますか?
「稼げる人だけに価値がある」
「人を育ててともに成長することに意味がある」
どちらの考え方が正しいと思いますか?
あなたの職場や周りの社会には、どんな構造が見えていますか?
わたしは、
MISTの人たちの考え方は、持続不可能な社会を作ると思います。
現に、もう限界が見えてるじゃないですか。
お金儲けのためにメガソーラー建設を強行
20年後にはそのメガソーラーも壊れて廃棄される
廃棄する処理方法、お金はどうするか、決まってないんですよ。
お金儲けのために日本の土地や水源が売られている。
移民もどんどん入ってこようとしている。
それで得するのはお金持ちだけです。
この考え方を続けて10年後、20年後がどうなるか
こう考えると答えは明確なのに、MISTの人たちは「今まではこうだったから」「自分がそういう扱いを今まで受けてきたから」現状を変えられないのです。
そんなことを考えながら番組を見ていました。
では。