こんにちは。いおりです。
進撃の巨人、連載中から思っていたんですが、このストーリーと世界観、日本の構造と酷似してません?そう思う方、かなり多いと思います。
特に、主人公たちの故郷・パラディ島は日本と重ねて描いているとしか思えません。
個人的には、パラディ島+ヒイズル国=日本 と思ってます
その内容について、改めて私の主観マシマシでまとめてみます!
情報統制とメディアの自由度
パラディ島とは、主人公エレン・イェーガーたちの故郷です。
ストーリーの序盤では、この島に住む人間は3つの壁の中に住んでいてその外のことは誰も知らない、という情報統制がされていました。しかも、100年以上前の歴史については、誰も知らない。
ハイ、まずこの2点、ここ!日本に酷似しています(笑)
パラディ島民の情報統制=日本のメディアの報道の自由度ランキング 世界72位!
100年以上前の歴史を誰も知らない=日本の敗戦後のGHQによる教科書の書き換え、本の没収等
実はパラディ島にすむ人種は巨人になることができる人種=エルディア人です。
エルディア人は王の力によって、都合のいいように脳内の記憶を操作し、洗脳していたのです。。
主人公エレンは、自分たちがまさか洗脳されているとは知らなかったけど、この世界に何の疑問も持たず、ただただ自分たちの生活を楽しんでいる多くの人たちを見て、「まるで家畜じゃないか…」と言っていました。
日本人も同様、情報操作によって、「まるで家畜じゃないか・・・」と言わんばかりの平和ボケぶりで洗脳されているに近い状態の人間が多いように感じます。
100年平和が続いたその後…パラディ島は攻め入られ、多くの死傷者を出しました。
そこで母を失い、故郷を失った主人公は軍隊のようなものに入隊し、巨人を駆逐してやる…と決意します。
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学歴社会と身分制度
主人公が入った軍隊のような組織には、3つの組織に分かれています。
- 憲兵団…王を守る側近のような役割
- 駐屯兵団…パラディ島内の町の治安を監視する役割
- 調査兵団…壁の外にいる巨人の生態や壁の外について調査する役割
ここでもひとつ、この組織の矛盾について、日本の構造と重なる部分があります。
憲兵団は、入隊した同級生の上位10位以内の優等生しか入ることができない=日本の学歴社会
エレンの同期のアニという女の子は、この矛盾について指摘しています。
「この世界は、壁の内側(王様は、一番安全な壁の真ん中に住んでる)に行けば行くほど安全なのに、なぜか成績のいい者が王の近くにいることができ、巨人の脅威から逃れることができる…おかしいと思わないか?」と。
ここと日本の似ている点は、政治家や官僚ほど、国民生活からほど遠い安全な環境で暮らすことができるという点です。
政治家や官僚は、ほぼ学歴のいい人間しかなれません。
まぁ…この点は別に理不尽だ!って言いたいわけじゃありません。。似てるっていうだけ。
その後、ストーリーは進み、主人公たちは、自分たちの第一の敵はパラディ島の王様だということを知ります。パラディ島にいる王様は、偽物であり、自分たちの豊かで安全な生活のことしか考えていない人間どもの集まりだったのです。
はい、ここも共通点ですね!(笑)
パラディ島の権力のトップは自分たちの豊かで安全な生活のことしか考えてない=日本の官僚・政権を握っている政治家の多くも同様
そこでエレンたちは町の人間の民意を集め、偽物の王様を引きずり下ろし、本物の王様を即位させることに成功しました。
ここで大事だったのは、主人公たちだけでなく、一般人も一人ひとり考えて行動を起こし、革命が起きたことです。大きかったのは、パラディ島の新聞社が正しくこれを報じ、情報を拡散したことです。
今の日本で同じことができるのか?オールドメディアは変われるのか?国民は自分ごととして行動できるのか?私たちは今ここのフェーズにいると思います。
その後、進撃の巨人の世界ではどうなったかというと…
パラディ島の外には広い広い世界があることを主人公たちは知ります。
そして、世界中が、パラディ島の敵であることも知ります。
なぜか?
巨人になれる人種ということが、世界中から見て脅威だったからです。
そこで唯一、パラディ島にすり寄る勢力がありました。
これが、ヒイズル国でした。
金儲けにあさましい国=日本
このヒイズル国は、パラディ島でしか採れない鉱石を手に入れて金儲けをしようとたくらみ、すり寄ってきたのでした。(それだけじゃないけど主にはコレ)
金儲けにあさましい情けない国と、ヒイズル国の代表は自国のことを自虐していましたが、これはきっと間接的に日本を風刺してますよね(笑)
実際の日本も、「自分たちでは何も作れない国」になりつつある気がします。(特に最近)
戦後の高度経済成長期、日本は技術力と製造業で世界に名を轟かせました。でも今や、半導体も、バッテリーも、AI技術も、食糧でさえも、ほとんどが海外頼み。原材料なんて言うまでもなく、ほぼ輸入。
つまり、「他国が持っているものをどうにか輸入して、加工して売る」というモデルが今でも続いてるけど、もう世界の流れには追いつけていない。
それどころか、いまの日本は
- 外国人観光客にモノを売って外貨を稼ぐ
- 海外の富裕層に不動産やサービスを売ってお金を得る
- 外国資本に企業が買われても「経済が回ればいいじゃん」と気にしない
みたいな構造になってて、気づけば自分たちの足元の経済がどんどん他国の影響を受けてる。
「自分たちの国を守る」という発想よりも、「どうにかして金を回す」ことが最優先になっている。
ヒイズル国の「パラディ島にすり寄る」姿と、今の日本の「経済のためなら国の誇りも売る」ような姿勢って、すごく似てません?
…
そしてそして、色んな勢力があり、反出生主義のエルディア人にエルディア人絶滅計画を完遂されそうになりながらも、世界中から攻撃されそうな目を向けられても、パラディ島は自分たちを守り抜きました。(オチ)
最後に
世界を滅ぼしてでも、パラディ島は自分たちを守り抜きましたね。
そうするしかなかった、それが正しいことでは決してなかったけどそうなってしまった、という悲しい余韻を残した奥深いオチでした。
さあ、洗脳を乗り越え立ち上がったパラディ島の民衆と同じように、これから日本国民は立ち上がることができるでしょうか?
今の日本と重ね合わせながら、もう一度進撃の巨人、読み直してみませんか?
では!
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